高齢者の「風邪かな?」の難しさ
高齢者は風邪をひきにくい、という話を聞いたことがある人は少なくないはずだ。
実はこれは根拠がある。
高齢者は長い人生において、様々なウイルスにさらされ感染してきている。
感染は症状が出ないものも含めるから、自分が認識しているよりも、人は多くのウイルス感染を経験しているのだ。
そして、人間は同じウイルスにさらされて感染しても、症状が軽くなるという力を持っている。
だから、たくさんのウイルスに感染した高齢者は風邪をひきにくいのだ。
高齢者が乳幼児に比べて風邪をひく確率は1/4になるとも言われている。
これは何を意味するのか、というと、高齢者が体調が悪いなと思った場合は、単純な風邪ではない可能性が高いということだ。
だから高齢者の診療は、お医者さんでも難しい。
ということで、今後は高齢者が風邪っぽいなというときにどう考えるべきなのかを、今後のブログで考えていきたいと思う。