高齢者で咳が主な症状だったら

高齢者で咳が主な症状だった場合について見ていこう。

 

成人の症状として

・寒気を感じでガタガタと震えが止まらず、38℃以上の発熱、咳がある

・一度治ったと思ったら、ぶり返したように咳が出た

・喉の痛みや鼻水などの他の症状がない。

にあてはまると、肺炎の可能性があることは以前に述べたとおりだ。

他にも、いつもより脈拍が多い(100回/分以上)、呼吸数が多い(24回/分以上)、呼吸時に異常な音がする、といった症状がなければまず間違いなく肺炎ではない。

 

では、高齢者ではどうかというと、先のブログでも出てきた年齢とともに免疫機能が低下する免疫老化という現象でこれがあてはまらないケースがあるのだ。

なので、高齢者の場合はいつもの体温から1.3℃以上の熱があれば、病院に行くようにしてほしい。

高齢者は非高齢者に比べて、薬によって肺炎の予防効果が高いといわれているため、疑わしい状態になったら病院に行くように心がけた方がいいだろう。

 

また、高齢者に多い病気として「誤嚥性肺炎」というものがある。

誤嚥とは食べ物や唾液が気道に入ってしまうことをいう。

食事中や睡眠中にこの誤嚥が起きると、口の中の細菌が気道に入ってしまい、肺炎が起きてしまうのだ。

食事中は誤嚥したことに気付きやすいが、睡眠中だと本人が無自覚の場合もあるのでやっかいだ。

 

食事中、睡眠中の誤嚥が疑わしい状態で、重い症状が出ている時や2日以上経過しても症状の改善が見られない時は、薬の服用が必要な場合が多いので病院へ行こう。